新宿クトゥルーミーティング2

幻視者のためのホラー&ダーク・ファンタジー専門誌『ナイトランド』presents
新宿クトゥルーミーティング2

【購読者の皆様へのお詫び】

5月16日より、購読者の皆様に、御注文時に送信させていただきました入金確認メールが、ソフトの不具合のため再送されてしまいました。

御心配をおかけしてしまい、申し訳ございません。
なお、不具合はすでに修正されております。

また、皆様の御注文に支障をきたしたり、個人情報が外部にもれたりするようなことはございません。
どうぞ御安心ください。

今後も、お客様の情報は十全の注意をもって取り扱わせていただきますので、引き続き御愛顧のほどをお願い申し上げます。

創刊号:クトゥルー・インフォメーション【海外篇】

This article was printed in Night Land No. 1, in Japanese translation.


When Edward asked me to write an article about what's new in English language Cthulhu mythos publishing for 2010, for a moment I looked around and thought, 'Who? Me?" My only qualification is that I have been reading Lovecraftian fiction since the early 1970s. In fact there are some striking trends in this genre that are keeping me flummoxed. Thanks to the web of connectivity that is the internet, allowing like minded fans to congregate in hyperspace, and the profusion of small specialty presses as more lumbering publishers are outmaneuvered, there is an absolute profusion of Cthulhu mythos material that defies comprehension. In fact the sheer number of people at least superficially familiar with HPL and his creations is astonishing. It's like I was standing in an empty theater only a few years ago and now I can't find a seat. It would be a daunting task to summarize what's happened in 2011, so I'll satisfy myself by describing some of the better finds this year.

次の書店がナイトランドを取り扱っています。
ただし,部数に限りがありますので、ご注意ください。

創刊記念イベントの御案内

創刊記念イベントを以下のように開催いたします。
皆様の御参加をおまちしております。

支払方法は?

「ナイトランド」は出版社直販の雑誌です。
年間定期購読をお奨めします。
御購読料を、下記の方法でお支払いください。
年間購読料:4号分6000円 (消費税、送料は小社負担)
購読料:1部1700円 (消費税、送料は小社負担)
お振込手数料はお客様負担でお願いします。

Night Land is available overseas for 1700 yen per individual issue, or 6000 yen for a 1-year (4 issues) subscription. This price includes airmail delivery. Please pay via Paypal using the below Paypal button, or contact us directly for other options.

トライデント・ハウスのスタッフは?

トライデント・ハウスは2011年に、3人の同士によって創立されました。

エドワード・リプセット Edward LIPSETT

1955(昭和30)年生まれ。水瓶座
来日して30余年、今は福岡在住。
福岡を拠点に英語、日本語、中国語、そして韓国語のスペシャリストとして高い評価を得ている株式会社インターカムの代表取締役/翻訳者。
黒田藩プレス代表。
トライデント・ハウス、「ナイトランド」代表。
出版人。翻訳家。
好きな作家はデニス・エチスン。好きな画家はハネス・ボク。好きなイラストレーターはヴァージル・フィンレイ。ジャック・カービイ。
CharlotteとMichelleというキャバリア・キングチャールズ・スパニエルを飼っている。

植草昌実 UEKUSA Masami

1965(昭和40)年生まれ。牡牛座。
「ナイトランド」編集長。
翻訳家。編集者。ライター。
出版社勤務を経て、現在フリーランス。
翻訳に、ウォルター・サタスウェイト『名探偵登場』(創元推理文庫)、ロバート・ブロック「ヴァイオリニスト」(ミステリマガジン2012年3月号)などがある。
2005年『異形コレクション 魔地図』に収録された短篇「幻燈街再訪」で創作活動を開始。以降、断続的に短篇を発表。
好きな作家はロバート・ブロック、スティーヴン・キング。
好きな幻想画家はルネ・マグリット、水木しげる
「アップル」と「レモン」という名前のメスのデグー(南米産のネズミの一種)を二匹飼っている。
趣味はボクシング。格闘家か古武士のようなストイックな容貌だが、話しはじめれば極めて優しいせいか、女性の翻訳家・作家・画家・イラストレーターにファンが多い。

朝松健 ASAMATSU Ken

1956(昭和31)年生まれ。牡羊座。
札幌生まれ。北国生まれなので寒さに弱い。(誤記にあらず。北海道人は寒さに弱いのだ)
国書刊行会の編集者として「真ク・リトル・リトル神話大系」「定本ラヴクラフト全集」「世界魔法大全」「アレイスター・クロウリー著作集」「法の書」「井上円了妖怪叢書」などを企画編集。
1986年「魔教の幻影」で小説家デビュー。以後、ホラーと伝奇を中心に小説家として農耕的に働き続ける。日本独自の伝奇・怪奇・幻想小説の系譜と西欧流のオカルト小説・ホラー・ダークファンタジーとの融合を目指して、1995年以降、室町時代を舞台にした妖異伝奇小説を数多く発表。
2010年に久し振りのクトゥルー神話長編「弧の増殖」を発表したが、クトゥルー系を専門に書いている訳ではなく、むしろクトゥルー系は100冊余の著作の中では少数派である。
好きな作家はラヴクラフト、スティーヴン・キング、山田風太郎。南條範夫。好きな画家はイヴ・タンギー。好きなイラストレーターは末弥純。漫画家は高橋葉介。諸星大二郎。ペットなし。趣味は散歩。一日4〜8キロ歩くことを日課にしている。

ナイトランド・創刊の辞

18世紀のゴシック・ロマンにはじまるホラー小説はその後二世紀にわたり深化と進化を展開し続け、21世紀の今日、現代英米文学の重要な分野を形成している。現在、ホラーは恐怖と幻想と怪奇を語ると同時に夢と記憶と時間を語り、さらに神話と夢想と永遠を幻視する。ホラーは今日、最も大衆的な読み物であると同時に、最も前衛的なる文学思潮であるといっても、過言ではない。
オカルト探偵物語や吸血鬼譚、幽霊物語、情痴怨恨絡みの残酷と残虐、クトゥルー神話といった、袖珍本やパルプマガジンより生まれた幻想と怪奇への憧憬は、21世紀に至り、より新しい幻想へ、より現代的な怪奇へと生まれ変わりつつある。

創刊号・2012 春

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特集1「ラヴクラフトを継ぐ者たち」

現在、英米のホラー出版は、小出版社とインターネットに支えられている、と言っても、過言ではないだろう。
スティーヴン・キングのようなビッグネームの作品や映画原作を別にすると、大手出版社からのホラーの刊行点数は減少した。その一方で、小出版社はロバート・ブロックやカール・エドワード・ワグナーら、定評ある作家たちの作品を選りすぐり、美麗な造本の限定版に仕立て、自社サイトで販売している。また、新たな書き手たちは、発表の場を小出版社に、あるいはネット上に求めるようになってきている。
興味深いのは「チャップブック」と呼ばれる、六十ページから八十ページくらいの冊子での出版が盛んなことだ。この形態で書き下ろし中篇や短篇集、小アンソロジーを刊行している小出版社は、数多い。
その中に、イギリスの「レインフォール」がある。二〇〇五年にラヴクラフトとクトゥルー神話への、若き作家たちのトリビュート・アンソロジーLovecraft's Disciples を刊行。以降、ロバート・E・ハワードやクラーク・アシュトン・スミスへのトリビュート・アンソロジー、書き下ろし中篇や個人短篇集など、刊行したチャップブックは百二十を超える。若手のホラー/ファンタジー作家の登竜門と言えるだろう。
本特集では、レインフォール最初のチャップブックから「ラヴクラフトを継ぐ者たち」のタイトルを拝借し、以下の五篇を紹介する。


2号・2012夏

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幽霊屋敷はいかに改装すべきか?

【特集1】ネクロノミコン異聞

 一冊の古ぼけた本に、あらゆる叡智が記され、開きさえすればそのすべてが得られる。もし、そんな本を目の前にしたら、あなたは手を伸ばしますか?
 ただし、ページの間には危険が潜んでいることを、先にお知らせしておきましょう。その叡智が人類のものであるとは、どこにも記されてはいないのですから。あなたはその邪悪さに酔って、正気を失うかもしれません。あるいは、その無窮さを畏れるあまり、命を落としてしまうかもしれないのです。
 H・P・ラヴクラフトが創造した「死霊秘法」こと「ネクロノミコン」は、まさにそのような魔書といえるでしょう。狂詩人アブドゥル・アルハザードが七三〇年にダマスカスで記し、そののち奇怪な死を遂げて以来、諸国語に翻訳され密かに広まりながら、世界中に恐怖の種を蒔いているのですから。
 ラヴクラフト亡きあとも、「ネクロノミコン」は多くの作家たちの物語に現れ、数多の異聞を残しています。今回はその中から、三つの物語をお届けします。幸い、危険な引用はないようですが、それでも取扱いにはくれぐれも御用心を。




【特集2】モンスター・ゾーン
 警告! ここよりさき怪物領域!

 潜んでいるのは、人にあらず獣にあらず、人知を超えた異形のものたち。好奇心にかられて踏み込んだあなたが帰ってこられるかは、保証いたしかねます。
 しかし、怪物が心惹かれる存在であることは、間違いないようです。神話や伝説に現れ、映画やテレビで暴れまわり、デジタル・ゲームの画面では勇敢なハンターたちの挑戦を受ける。私たちはきっと、大昔から彼らのことが、好きなのでしょう。
 小説の世界にもモンスターたちは棲息しています。たとえばコナン・ドイルは、高空で巨大なクラゲのような生物に遭遇した飛行士の恐怖体験を描くばかりか、かの名探偵ホームズを伝説の魔犬と戦わせています。洒脱な短篇作家ジョン・コリアも、湖畔や大洋に未知の巨獣を出現させています。クトゥルー神話も、いわば壮大なる連作怪物小説。「ダンウィッチの怪」や「インスマウスの影」に怪獣映画を連想して、わくわくしながら読んだ方も多いことでしょう。
 さて、今回の四つの物語に潜むのは何か。勇気を出して踏み込んでみませんか。