休刊の辞

《ナイトランド》無期休刊のお知らせ

日頃より、《ナイトランド》をご愛読いただきまして、ありがとうございます。

「幻視者のための小説雑誌」として創刊した《ナイトランド》は、昨年9月より充電期間を置き、今夏より再開すべく、準備を進めておりましたが、諸般の事情により活動再開が困難となりました。
皆様にお届けしたい作品は多々あるのですが、新たな販路の設立をはじめ解決を要すべき問題が山積して、残念ながら、現在の私共には力が及びませんでした。 苦慮の末、近い将来に改めて再開するために、《ナイトランド》を無期限の休刊に入らせていただくことにしました。 同時に、予告しておりました《ナイトランド叢書》も企画を凍結させていただきます。

作家、翻訳者、画家、デザイナーの皆さまの素晴らしい仕事のお陰で、《ナイトランド》はホラーの傑作を何編も日本に紹介して参りました。 まだまだ日本の読者に読んで頂きたい物語、触れて頂きたいアートが数えきれないほど残っていることを思えば、我々の力不足が口惜しくてなりません。 現在の社会的環境が、怪奇幻想の種が芽吹き、大きく育って、花を咲かせるには、あまりに厳しいものであることを痛感しています。 ミニマムな出版活動には天の機、地の利が巡ってくるのを待つほかない、この現状をご理解いただけますよう、お願いいたします。 とは申しましても、《ナイトランド》が休刊しても、それがトライデント・ハウスの活動の休止を意味するものではありません。
時が巡り、機が満ちましたなら、また皆様に必ず、夜の国への案内状をお届けに参上いたします。

そのときまで、どうぞお元気で。

2014年5月吉日
トライデント・ハウス一同